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「何もしなくていい髪型にしてください」というオーダーをおすすめしない理由

コラム

どーも、いままで1万人以上の髪の毛に触れてきた美容師ハッタさんです。

美容室に来ると髪の毛どうしたいかなーっていうのでお客様とカウンセリングで打ち合わせをしていきます。美容師としてはいたって普通のやりとりです。

お客様をカウンセリングしている時にこんなことをたまに言われます。

何もしなくていい髪型にしてください

もしかしてこの記事を読んでいる方の中でも言ったことがあったりしないですか?

なんでもいいよと言いたいのかもしれませんが、この伝え方は意外と美容師にとってはう〜んとなるものなのでちょっと書いてみようと思います。

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何にもしなくていい髪型について考える

「何もしなくていい髪型」ってどんな髪型なんでしょう?

寝起きできれいな髪型?

いや、そんなんムリムリ!

なにもしなかったら〈ハネます、うねります、変な分け目がつきます

よほど髪質に恵まれたヒトじゃないと無理です。朝から髪の毛を濡らして乾かしてセットしてなんて、たしかに面倒ですよね〜。

でもね、「お手入れが楽な髪型」であれば目の前にいるお客様に合わせて一緒に考えることはできますよ。

夜の手入れは何ができる?朝はどのていど時間が取れる?スタイリング剤はつける?

それならこれくらいなら手をかけてもらいたいです。

そういったやりとりをした上でヘアスタイルの提案をいたします。

一緒に髪型を考えてできる範囲のことを仕上がりのイメージにしましょう!

何もしなくていい髪型に頼らない

何が言いたいかというと…

「ずぼら」を前面に出しすぎないでくれっ!!

何もしたくない気持ちはものすごくわかる、わかるんだ。

けどなんとなく張り合いがないんだ。

そしてそういった人に限ってNOというんだ。

だって何もしなくていいのは縮毛をガッツリとかけたワンレングスだもん。楽できていいですよ、まとまる感じもしっかりとあるし。

ワンレンストレートを好む人をディスるんじゃなく、ほんとうに楽できると思ってます。

もしくはベリベリショートですかね。角刈りくらいの。

わかってほしいのは『ずぼら』と『ずぼら風』は違うということ。

すっぴん風ってあると思いますが、あくまですっぴんの様なメイクを施しています。しかし髪型のことになると何もしないなんて違います。

最近流行りの外ハネも何もしないでハネてるんじゃなくちゃんとアイロンでハネさせてます。そういったスタイルがすてきに見えるように美容師も切ります。

スタイリングを「しない」「できない」「めんどくさい」は美容師の心が折れるので、カウンセリング時に多用しないようにしたほうがいいです。

まとめ

もしかしたら一部のめんどくさがり屋さんには耳が痛い話かもしれません。

あくまで美容師の視点からですが、やはり来店された方にはきれいにしていてほしいですし、お手入れも忘れないでほしいです。

前回スタイリングを教えた子がまた来たときにスタイリングを練習したか聞いたときに「やってません」と言われたときの悲しさ。そして切り終わってまた「どうやればいいですか?」って言われたときの虚無感。

せめて一回はやってこいよ…

私そんなに優しくないので「やらない子には教えません」と言いました。もちろん最近はもう来てません。

他の美容師がどうかは知りませんが『だれにでも親身』ができるほど器が大きくないので、申し訳ないが美容師もお客様を選びます

「ずぼら」ってなんとなく馴染みがあるというか親近感があるかもしれませんが、今より少しきれいを一緒に目指してもらえたらなと思っております。

番外編

未就学児や小学生くらいの男の子を持つ父ちゃん母ちゃんにも言われることあります。

ヘアカタログを見ながら「なんにもしなくてもこんな感じになるようにしてくれ」って。

ガチでムリ

気持ちはわかるがムリなもんはムリなんだ。

ごめんよ。

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