どーも、若い子たちからの支持も適度に受けているハッタさんです。
4月第2週くらいになるとだいたいどこの学校も春休みが明けて、始業となると思います。
始業前になると若い少年たちが髪の毛を切りに来る機会が多いのですが、カットをするにもいろんな理由がありますよね。
- おしゃれのため
- 親に切れと言われた
- 学校が始まるからなんとなく
- 頭髪検査があるから
などなど。ちなみにハッタは「休みが開ける直前に切って学校へ行くときはスッキリした状態で行け」という家庭で育ってます。このへんは各ご家庭によって教育方針が違うのでどうでもいいです。
個人的に髪の毛を切る理由で『頭髪検査があるから』というのがとても引っかかります。順序が逆で引っかかったから切りに来たという子もいますね。
いつから恒常的にやるようになったかは知らんが「そこまでうるさいの?」と思うことが多々あり、過去に自分のブログでは以下のような記事を書いています。
これ一時けっこう読まれたものなんです。「地毛証明書」を提出しろっていう高校が社会問題になってさまざまなニュースでもとりあげられました。
地毛の明るい子が髪を黒く染めろと強要され、染めても明るくなり染めても明るくなり病んでしまったことで学校を相手に訴訟を起こしてます。全国各地の高校では半数以上の学校がそういった生徒に対して地毛証明書の提出を求めているようです。生徒全員に提出させるか一部の生徒だけかで適法か違法かすれすれな話です。
最近になっても男子中高生が髪を切りに来るときに「頭髪検査で引っかかる」ということで来店をするのですが、その「頭髪検査に引っかかる基準」がどうもおかしいなと思ったのでこの度書いてみようかなと思ったところです。
頭髪検査引っかかり基準①「眉にかかるはNG」
これは正面から見たときの話ですね。

たったこれだけのことで髪を切ってこいってなるみたいです。
もちろん目にかかってジャマっていう子たちもたくさんいるのでそれは着ればいいと思っていますが「眉上が基準」ってどうなんでしょう。
美容師目線で言わせてもらえばおでこの広さが個々で違うので、おでこの狭い子なんかはそうとう短めの前髪になってしまいます。
頭髪検査引っかかり基準②「耳にかかるはNG」
今度は横から見た髪の長さの話です。

この写真の子は校則で引っかかるレベルでしょうか?
個人的には十分スッキリしているように感じますが「耳にかかっている」というのは校則基準ではNGのようです。
この耳上というのも個々で生え際の位置が変わってきます。
写真の子は耳の上に1センチほどのゆとりがあるのでちょっと伸びても耳にかかることはないですが、生え際が耳で隠れている子はザラです。
そういった子は1ヶ月もしないうちに耳にかかってしまうので毎月カットが必須になります。
生え方によって切らなきゃいけないスパンが違ってくるのはなんかかわいそうですね。
ちなみに後ろ頭はこんな感じです。

わりと伸びてはいたのですっきりしてます。
頭髪検査引っかかり基準③「ツーブロックNG」
ポイント②の「耳にかかるのNG」に対してとても有効なカットの手法・手段であると思っているのですが、どうにもこうにも教育機関には受けが悪い模様。
以下にインスタから引っ張ってきた写真を数点載せるのでツーブロックの爽やかさをみ感じてください。
いかがでしょうか?ツーブロックが校則違反になるようなものとは感じにくいとは思うのですが…
むしろ髪型全体をスッキリさせて印象が良いのではないでしょうか。
頭髪検査引っかかり基準④~⑦
これは割愛したいのでまとめていきます。
④ヘアカラーNG
⑤パーマNG
⑥整髪料NG
⑦メイクNG
少しだけ説明しますが「ヘアカラーNG」「パーマNG」は当然です。どんなにやりたかったとしても元あるものを無理やり薬剤を使って変えることまではする必要はないと考えています。
物事を考えるだけのことができるようになってきているのであれば、どんなに興味があってやってみたくても高校卒業まではガマンをすることが大切だと思います。
ヘアカラーなどのおしゃれはそれからでも遅くはありません。わざわざ怒られることをして身の回りの人全員が不愉快な思いをするのもいかがなものかと。
「整髪料NG」「メイクNG」はあまり聞きませんがなくはないです。つけていいかわからないという子もいます。学校でだめなら休みの日のスタイリングやメイクを思いっきり楽しみましょう。
よく考えてほしい校則のこと
上記の頭髪検査で引っかかる内容をみてもらうとわかると思うのですが、この引っかかり基準って全部『大人は当たり前にやっていること』なんです。
世間を賑わす大人や人気タレントやユーチューバーがごくごく普通に見せている姿を物心がついた少年少女が真似したいと思わないはずがないんです。
子どもたちにガマンをしてもらおうにも、目の前にいる大人たちは子どもが禁止されている頭髪をしているんです。これではどんな注意や説教も届くはずがないと思っています。
教員をしている方の中には「生徒に禁止しているから自分もやりません」と言ってくれる方もいます。
どういった対応が正解はわからないですが【①~③】のポイントは今の時代にはそぐわないですし、戦時中の日本かな?とも感じるほどの締め付けです。
耳にかからないようにというものの、耳周りスッキリなツーブロック禁止はさすがに理由が見えてきません。
選択肢のない強制は時代の象徴でしょうか。自由の求め方すら学ぶ機会がないような気がします。

こんなヤンキーがいる時代ではないんですけどね。ビーバップが流行っていた頃よりも厳しくなっているってどんななんでしょう。
さいごに
教員のかたに「なんでツーブロックがダメなんですか?」と聞いたことがあります。
- どこまでがツーブロックでどこからがモヒカンか判断できない
- ごく一部の保護者から非行の始まりと言われることがある
- 禁止にしておいたほうが早い
といった内容でした。
ごもっともですよね。
美容師からしてみてもツーブロックとモヒカンの境目なんてわかりません。
長めのミディアムとロングボブの違いもわかりません。
ミルクティー色とベージュがどんな色なのかもわかりません。
なんかすみません。
こんな記事を書いて校則というものを批判・非難することが正義でないことはわかっています。
もしも期待することができるのであれば、この現状に対して無関心でいるよりも考えてくれる人が増えることを心から願っています。
なんてことのない話かもしれませんが、考えることのきっかけになってくれればいいかなと思います。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
冒頭にも紹介しましたが私が書いたブログに似たような内容で書いているので好きな人は読んでみてください。
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