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求めた質感はこれだった!いたわりとまとまりを同時に施せるスーパー技術

技術のこと

どーも、ハッタです。

長岡市に美容師として移住してきてから早10年。振り返ると昔からクセ毛で悩むお客様が自分には多かったような気がします。

カラーやパーマをするときって、どちらかというと目的は『デザイン』を求めるもので嗜好性が強いですが、クセ毛をストレートにすることは『悩みの解消』が目的なんですよね。

根本的な目的が違うので、クセ毛に悩んでいる人の髪がうまくストレートになったときには「また同じ人にお願いすればキレイになれる」っていう気持ちになりやすいのでリピートに繋がりやすいです。

ただクセのある髪の毛をキレイに伸ばすことってけっこう難しくて、髪の毛の状態もそうですし前歴がどのような感じなのかによってもできる施術内容が変わってきます。

過去には大きな失敗をしたこともある分野なのと、失敗したときに取り返しがほぼつかないのでかなり慎重になる技術です。

ここ最近になってちょっとずつ導入する美容室も増えてきているであろう『失敗とダメージがない技術』があるので紹介しようと思います。

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まだ一般世間に馴染みの少ない『酸熱トリートメント』

うちのお店では2018年ごろから導入していていろんなお客様に体験していただいているので、きっとララチッタのお客様にはわりとなじみのあるメニューかもしれません。長岡市内でも最速レベルの早い導入です。

酸熱トリートメントというとどうしても他のお店と差別化ができないのでララチッタでは『スットリ』という名前にしました。

スットリの意味

  • ストレート
  • トリートメント
  • しっとり

とりあえず一言でいうと『ストレートとトリートメントのいいとこどり』です。

普通の縮毛矯正やストレートの薬剤がアルカリ性なのに対して、酸熱トリートメントの薬剤は酸性です。人の髪の毛のphは弱酸性なので酸熱トリートメントを行うことでの髪の毛に掛かる負担はありません

さらに、お店で使用している栄養満点のトリートメントも同時に入れ込むのでさらっとしっとりしてくれます。(たいていのお店はトリートメントが込みにならないのでララチッタはお得!)

というのも、ララチッタ御用達のトリートメントメーカーが酸熱トリートメントの薬剤を作ってくれたから、相性も良くて組み合わせやすかったんです。

ただし、というか重要なことは『縮毛矯正ではない』ということ。クセ毛がすっごい伸びるとかってわけではないので勘違いのないように。

まとまりにくい髪の毛や、多少のクセ毛くらいなら落ち着きますよというくらいです。

細い髪の毛や軟毛の方であれば真っ直ぐになったりもするので、施術前のカウンセリングがとても大切です。

ちょっと前フリが長くなりましたが写真付きで御覧ください。

酸熱トリートメント施術流れ

上の方はいつも縮毛矯正をしている方なのですが、最近髪の毛がパサパサとしてくるようになりました。

おそらく原因の一つとして「白髪染めの回数・頻度が増えたこと」がると思います。どうしても回数が増える分、髪への負担が増えてしまうので仕方がないところではあります。縮毛矯正もしている方なのにこちらの配慮が足りなかったかもなと反省。

結果的には写真のようにツヤとまとまりのある状態になりました。本人も喜んでくれたのでやれてよかったです。

写真では1時間半と書かれているスットリのプロセスを紹介。

スットリの流れ
  • STEP1
    カウンセリング

    髪の毛の状態把握や仕上がりについてのお話をします。

  • STEP2
    シャンプー&トリートメント

    シャンプーで髪の毛に付着しているホコリや汚れを取り除きます。(このとき炭酸泉を使うのはララチッタだけ!)

    その後トリートメントを髪の毛にギュッと詰め込みます。

  • STEP3
    薬剤塗布

    髪の毛にフォーム上の薬剤を塗布していきます。カラーをしているとカラーの色素が変性をおこして明るくなってしまうので予防のための薬も入っています。通常は白いフォームです。

  • STEP4
    加温して放置

    写真ではなにやら変なものをかぶっていますが通称ぽっぽちゃんと呼ばれる専用の加温機です。程よい温度で薬剤の浸透を促してくれます。

    タイマーには25分と出ていますが、髪質によって放置時間は変えます。20〜30分ほどが目安になります。

  • STEP5
    薬剤の流し&トリートメント

    放置の時間が終わったら薬剤をしっかりと流してからトリートメントをします。

    ララチッタは材料費度外視なのでめっちゃいいトリートメントをやります。髪の毛はキレイでいてほしいですからね。

    ここでは2種類のトリートメントを入れ込んで、しっかりと流します。

  • STEP6
    乾かすドライドライ

    次はアイロンをするので髪の毛をしっかりと乾かしていきます。

    きっと経験をしたことある人もいると思いますが、アイロンを当てた瞬間「ジュ〜」って音がしたらめっちゃ髪の毛傷ませることになります。しっかりと乾かしましょう。

  • STEP7
    アイロン施術

    髪に残っている不要な水分を飛ばすようにじっくりと熱を当てていきます。

    この熱を当てる作業こそがとても重要で、薬剤の効果が発揮されるためにも欠かせない仕事です。

  • STEP8
    アフターカウンセリング

    アイロンが終わったらそのまま終了です。

    本来、初めて体験していただく方にはまた一度シャンプー台で濡らして乾かすという作業をしますが端折ってます。

    アイロン直後なのでそれはそれはきれいな仕上がりになります。

    だいたい1〜2ヶ月ほどはツヤが持続しますよとお伝えしておしまいです。

施術後のビフォーアフター

〈左〉施術前 〈右〉施術後
〈左〉施術前 〈中・右〉施術後

いかがでしょうか?

施術前のぱさついた髪の毛のきれいなまとまりはおわかりいただけますでしょうか?

アイロン直後なのでまっすぐですが、おうちで洗って乾かしたらここまでまとまりはしないですが、こんな質感が出来上がります。

また、ロングの方の施術もしたので御覧ください。

〈左〉施術前 〈右〉施術後

クセやうねりなんかもそうですが、なによりもツヤの出方が段違いだと思います。

この方も白髪染めをしているので、なにもしないとツヤが左の写真のようにとぎれとぎれになりますが、施術後はまるでCMのモデルのような光沢があります。資生堂のTSUBAKIあたりで呼ばれてほしいですね。

ちなみに、この方の動画も撮ってみたのでどうぞ。

みんなが憧れるような質感がここに生まれました。

これで髪の毛へのダメージがないってすごすぎません?(厳密に言えばアイロンの熱ダメージは少しあります)

酸熱トリートメントをおすすめする人

\ こんな人におすすめ /
  • 髪質が硬すぎない人
  • クセというよりうねりが気になる人
  • ダメージが有りすぎて普通のストレートができない人
  • スタイルチェンジ(パーマ)の予定がある人
  • 梅雨時期だけ落ち着けばいい人
  • とにかくツヤ!な人

こんな感じかなと。

うねうねすぎる人はどうしても縮毛矯正やストレート剤で伸ばす必要があります。

硬毛の人は薬剤が負けることもありますので過度の期待はなしで。

髪の毛の中をいじるような施術ではないので、後にパーマをすることができるのはメリットです。縮毛矯正の場合は熱変性を利用してまっすぐにするので、パーマをしたい人はデジパが必須です。

縮毛矯正のように伸びるまで効いているような半永久的な施術ではないので、期間を決めて施術することも可能。トリートメントもして水分が含まれるので、梅雨時期にはめっぽう強い施術です

スットリの料金

これだけいろいろと説明するとめちゃくちゃ高そうなイメージを持たれてしまいがちですが、そんな高くはないです。

  • ショート 8,000円
  • ミディアム 9,000円
  • ロング 10,000円

といった料金設定(カット別)となっております。

含まれる施術は

  • カウンセリング(前後)
  • シャンプー(炭酸泉使用)
  • トリートメント(いいやつ)
  • スットリ

仕上げやブローはスットリのアイロンでおしまいなので書いてません。

持続期間や質感は髪質によって異なってしまうところがあるので保証できるものではないかなと。

モデルをこっそりと募ってます

スットリ施術で喜んでくれる人を増やしたくて、「写真OKであればモデルしませんか?」と個人的に声をかけさせていただいています。思いつきの行動なので声をかけてもらえてないとかなしでお願いします。

ハッタが個人的に動いているので街なかで知り合った人がメインのモデル募集活動です。こっそりと捕まえに行くのでなにかのタイミングが合えばよろしくお願いいたします。

さいごに

めずらしく技術のことについてしっかりと書いてみました。

気づけば自分も30代後半になり、オシャレとはかけ離れてしまっているような気がします。

美容師である以上はオシャレにも敏感でいないといけないと思うのですが、どちらかというと髪の毛で悩みのある人の解消ができる美容師でいたいなと思っています。

ハッタ
ハッタ

そんな美容師でもいいよね?

クセ毛、ダメージ、薄毛、白髪、ハリコシがないなど年齢を重ねれば重ねるほどに気になる悩みが増えてくるので、そういった人の味方でいれればなと思っています。

自分のブログでもそんなことを書いているので興味があればぜひ。

白髪を染めないという選択

ではまた次のブログで。

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