どーも、ハッタです。
11月の末にお店のHPで配信した内容で「新規出店準備のために新規指名不可」「予約の制限がかかる日が増える」との内容を含めました。
そのことについて質問をいただくことが多かったので、プランの詳細の一部や実行にするにあたっての想いを記事にしてみようと思います。
新店舗を作ろうと思った理由
理由を話すとなるとけっこう生々しい話になってしまうので、「そーゆーのはいいんだよ」って方は次の目次「どんなお店を作りたいか」まで飛んでいってください。
ララチッタはオープン後8年以上が経過しました。
これは見る人から見れば当然と思われるかもしれませんが、じつはそうでもありません。
- 1年以内で閉店する美容室は50%
- 3年以内の閉店率は90%
- 10年以内の閉店率は95%
※エステやネイルなどを含む美容関係のサロンの閉店率
このように非常にシビアな業界ではあります。
華やかな業界に思われがちですが毎年数千店がオープンし、そして閉店しているような業界です。
それもそのはず日本国内には50万人以上の美容師がいて、25万件以上の美容室があるから。
コンビニ・歯科医院・信号機を足しても美容室の件数のほうが多いと言われているくらいです。
そんな中で8年間以上もお客様に愛され続けるというのはとても嬉しく光栄なことと思っています。
しかし、6年目を過ぎた頃からじわじわ感じてきていることがあります。
それは「変化がない」ということ。
3年目のときに感じた「石の上にも3年」では、ようやく長岡市に腰を据えることができ、認知され始めたような感覚がありました。
いろんな不安を感じながらもお客様が増え続けていく喜びは他に代えようのないものです。
そこから同じようにさらに「石の上にもさらに追加で3年」の6年目くらいの頃は、それまでほぼなかったスタッフの出入りが生じるようになりお店の不安定さも感じるように。
そんな経験ができて初めて美容室らしくなったんだなと6年経って実感できました。
さて、ここからが問題の「変化のなさ」です。
そもそもララチッタはいろんな新しいことに挑戦してきてお客様を増やしたり、いろんな経験をしてきました。
スタッフの入れ替えやスタッフの労働環境の変化(出産・育児)はあれど、客数の安定やそれに伴う売上は横ばいで安定化。
お客様を増やそうにも店内の席数にも限りがあり、できることといえば平日の空きやすい時間をご案内するくらい。
土日のお客様を平日に誘導するのは当然難しく、平日にもほどよい程度のムラがあるくらいなので集客も頭打ちとなります。

めちゃくちゃ贅沢な悩みで申し訳ない
こういった環境ができあがったのはご来店いただいたお客様にとって、ララチッタがご利用いただくにあたって価値があったからと考えています。
もちろんその価値を生み出したのは他でもない素晴らしいスタッフたちの賜物なので、頑張り続けてくれていることに感謝です。
おかげで小さな美容室ではかなり少数と言われる《社員旅行・労働時間の短縮・営業日数の削減・ボーナスの支払い》などの労働環境の改善ができています。
次に考えているのは長期勤続スタッフに《慰安旅行のプレゼント》あたりかなと。
はい、ここまで読んでどのように受け取られるかは予測も付きません。
一般的な会社と美容室ではあまりにも働き方が違うので、こういったレベルの環境にできたことだけでもすごくいい美容室なんじゃないかって考えてしまいます。
一般社会との認識とずれていたら申し訳なく思います。
ここで思い出していただきたいのは前述の「美容室の閉店率」です。
閉店を余儀なくされる理由としては一番にあがるのは『資金繰り』ではないかなと思いますが、そうなると労働環境の改善どころか給与の支払いすら叶わなくなってしまいます。
そして資金繰りが難しくなってしまうのは集客ができていないことが原因。もしそれ以外であればオーナーの無駄遣いや外的トラブルくらいかなと。
改めて資金繰りに心労を重ねなくてよい環境を作れたということは、とても助かっています。
話をまとめると、イチ美容室としてこれからララチッタでやれることに限りが出てきたということです。
これからやるべきことがあるとすれば
- スタッフ育成
- 繁忙月以外の売上げアップ
くらいになってくるの、そうなるとハッタがい続ける必要がほとんどないということになります。
これが「変化がない」ということ。
だからこそ次のチャレンジが必要になったということです。
どんなお店を作りたいか
いわゆるコンセプトというものになります。
一言で表すことがすごく難しのですが、以下のようなコンセプトを掲げています。
一度ハサミをおいた美容師がまた活躍できる場所
《妊娠・出産・育児》の都合によりやむなく退職をした美容師さんが復職を試みるも、それが難しいという現実があります。
子供の急病などでお店を休む回数が増えてしまうことや、土日に休みがほしいという要望などになかなか美容室が対応するのが難しいのです。
他のスタッフがいる以上、労働環境を調整しにくかったり、業界を離れたことで顧客がいなくなって売上があがるのか心配だったりします。
そういったところをできる限りカバーできる仕組みを作って、ある程度の出勤日の調整をしながら自分で働き方を考え、お店に従事できるような環境をつくるつもりです。
なぜ一度離れた人を採用したいかというと「せっかく好きで身につけた技術を活かしてほしいから」です。
美容師という国家資格は《お金と時間》をかければ簡単に取得することはできますが、一人前になるまでは《時間とエネルギー》が必要です。
長く培った技術があるのにそんなにやりたくもない仕事に就いているのはもったいないと思うので、できる限りよい対価を支払えるような仕組みを考えました。
単純に利益は後からついてくると思っているので、まずは従業員の満足度を優先します。
若い子を入れるつもりはなく、ベテランのみの予定でいます。
もともと過去には「施設に出向いて出張カットをする」といったことをやろうと思っていたのですが、施設向けの営業をする時間もなかったことから断念。
営業先が増えれば派遣することができるので、現場を退いた美容師でも問題なく対応できると思っていたのですが、実行には至らず。考えが浅かったかもです。
ただコンセプトはララチッタオープン当初から変わっていないので、これから成していくことにはなんの迷いもありません。
よくある質問なんですがこれから作るお店はララチッタの2号店ではなく別のお店と思っていただいていいでう。
コンセプトの違いもあるので扱いを同じにするつもりはありません。
ララチッタはどうする?
これに関しては蓋を開けてみないと明確な答えは出ませんが「日曜はララチッタに出勤」という考えでいます。
現在、担当させていただいているお客さまもたくさんいますし、ララチッタに大きな穴を開けるわけにはいかないので日曜だけでも。
ただし、新店舗の売上がいい具合でなければそちらで馬車馬のように働くことになるのでララチッタに出勤するのは不可能になります。
あとは段階的に経営側に回るつもりなのでハサミを持つ機会を減らしていきます。
いままで美容師をしながらいろんな勉強をしてて、なんとか仕事に絡めて落とし込めているとは思っています。
ただ経営となるとまだ勉強不足なところもあり、経営者の舵取り一つでスタッフごと会社を沈めてしまう可能性も否定できないので、勉強の時間を増やしながら現場を少しずつ離れます。
自分が担当できなくなるお客様にそれでもララチッタで切ってくれとは言いにくいですが、他にも素敵なスタッフが在籍しているので頼っていただけたらと思います。
女性陣のほうが美容に関してのアンテナ感度が圧倒的に高いので、もしかしたらハッタよりも共感しながら美容を楽しめるかなと思います。
ご理解いただけると幸いです。
最後に
拙い文章ではありますがお読みいただきありがとうございます。
だいぶ長い文章ですが、伝えきれていない部分や言葉足らずなところがあるかと思います。
《ウェブ・グラフィックデザイン・動画制作・集客術・心理学》などいろんなことをこの数年で学んできました。
外部講師を務めさせていただく機会もでてきて、チャレンジの場が増えてきたと実感しています。
これから作るお店は一つのアウトプットの答え合わせになり、大きな借金も抱えての挑戦。
一度ララチッタをオープンさせているとはいえ、星野との協力のもとでここまでこれたので、一人でのチャレンジには不安が拭えません。
お客様にはご不便をかけてしまうことになりますが、できれば温かい目で見守っていただけると支えになります。
もちろんハッタだけでなくララチッタも変わらぬご愛顧をいただけるよう心から願っています。
まだ準備には時間がかかるので、気になることがあるようでしたらお店で声をかけていただければ可能な範囲内でお話させていただきます。
いなくなるわけではなく裏方作業もこなしていくので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

《勉強・挑戦・継続》が我が人生


