カラー剤に触れることでかぶれを起こしてしまう残念な美容師ハッタです。
前にシャンプー剤で頭皮がかゆくなることについてのブログを書きましたが、頭皮をかゆくさせるのはシャンプー剤だけでなくカラー剤においてもそうです。
というのもカラー剤(酸化染料)にはパラフェニレンジアミンというアレルギーのもととなる成分が入っており、だれでもかぶれ(アレルギー)が出てしまうリスクがあります。俗に言うヘアダイ・ヘアカラー・白髪染めなど酸化染料は100%安全が保障できるものではありません。
- パラフェニレンジアミン
- 硫酸トルエン2,5-ジアミン
- パラアミノフェノール
- オルトアミノフェノール
- メタアミノフェノール
- パラアミノオクトクレゾール
- 塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール
- レゾルシン
赤字のところは特にアレルギー発症の報告が多いものです。
これは美容室のカラー剤だけではなく一般的に発売されているカラー剤でも同じことが言えるのでカラーをする際には細心の注意が必要になります。
今回はヘアカラーのジャンルということで、技術カテゴリーの一環としてブログを書きます。
ヘアカラー剤によるアレルギーが出る人って?
はい、これはヘアカラーをする人全員です。
人間みんなヘアカラーをすることでアレルギーのもととなるジアミンを貯蓄していって、溢れてしまったときにアレルギー反応として表面に出てきます。
およそヘアカラーを150回〜300回ほどすることでみんなアレルギーになるとも言われています。
月1でカラーをしている人は1年間で12回ヘアカラーをすることになるので、12年と半年でアレルギーが出る150回の施術になる計算です。これはあくまで一部の方の話です。
年配の方で80歳を超えても白髪を染め続けている方もいますが、それは症状が顕著に出ているか出ていないかの差であると考えていただいてもいいでしょう。
だれでもヘアカラーによるアレルギー反応が出てしまう可能性があるということだけご理解をお願いいたします。


ちなみにハッタはカラーをした人を1日に2人ほどシャンプーをするだけで指が痒くなります。
アレルギーが心配ならパッチテストを推奨
- これからヘアカラーをし始めるけどアレルギーが出るのが怖い
- ヘアカラーしたその日の夜、もしくは翌日に痒みがあった
- ヘアカラーをしたら赤く腫れ上がってしまった
このような事はありませんか?もしもヘアカラーについてこのようなことを感じているのであれば、一度パッチテストを受けておくことをおすすめします。
パッチテストができるところ
基本的に理解のある美容室では無料でやってくれると思います。
ララチッタをご利用していただくお客様の中で、もしも心配だという方は担当に伝えてください。お店のカラー剤を使ってパッチテストをします。
もしかしたら他のアレルギー検査と同じように病院(皮膚科?内科?)でできるかもしれません。
パッチテストは最長で約2日間
下の図のように腕の内側(どこでもいい)に薬剤を塗布し、ガーゼなどで服につかないようにしておきます。


- カラー剤の塗布(1剤)
- ガーゼとサージカルテープで固定
- 放置
パッチテストはアレルギー反応が出るまで待ち続ける必要があるのですぐに拭き取るわけには行きません。(最長で48時間)
もしもアレルギーを持っていれば早い人は数時間後、遅い人は最長48時間で反応が出てきます。それでも反応がない人はアレルギーが無いと思っていただいて大丈夫です。
パッチテストで反応が出てしまったら?
申し訳ございませんが美容室で・・・いえ、お家でもヘアカラーをするということはやめておきましょう。
染料に含まれるパラフェニレンジアミンは生易しいものではなく、ひどくなるとアナフィラキシーショックで頭皮〜顔がパンパンに膨れ上がってしまうこともあります。
ヘアカラー剤を頭皮に付けないように塗布することも可能です。しかし、シャンプーをするときにカラー剤を含むお湯が頭を滴ります。アレルギーが出る人はこれだけで痒くなので注意が必要。(ハッタがそう)
アレルギーがある人はカラーができないの?


答えは『アレルギーはあってもカラーはできる』です。
その代わりにできる内容は以下のように限定されます。
- マニキュア(酸性染料)
- ヘナ(植物染料)
- ブリーチ+α
- ノンジアミンカラー
上記の詳しい話は後日またブログとして執筆します。それを待ってていただければと思いますが、この限定された方法でのカラーで満足のいく髪色になれるということは期待はしないでください。
あくまで「それでもカラーをしたいなら」というレベルの話です。
まとめ
カラーをした経験のある方ない方、今までに一度でもカラーのかゆみを感じた方、パッチテストの大切さはご理解いただけましたでしょうか?
最後になりますが『美容室でヘアカラーをする場合パッチテストは義務』です。ご家庭の場合もです。
ただこれを暗黙の了解でスルーしていることもあるかもしれませんが、前回平気でも今回急にアレルギー反応が出てしまうような突発的な事例は多々あります。
少しでも心当たりがあるようであれば症状が悪化してしまう前にご相談をお願いいたします。



